胃カメラ・大腸カメラ専門サイト

WEB予約

WEB問診

  • 【月火木金】09:30-12:30 / 17:00-19:00
  • 【土】09:30-12:30
  • 内視鏡検査・手術…13:30-17:00
  • ※【木】09:30-12:30 女性専用外来

アイコン〒564-0053 大阪府吹田市江の木町2-1クロッシング江坂4階

06-6389-0704

骨盤診療

骨盤診療|吹田市えさか駅前にしごりおなかとおしりのクリニック

排便診療について

排便のトラブルは若年の方からご高齢の方にかけて全世代で起こりえます。 その原因は生活環境の変化、学校・職場でのストレス、妊娠出産、糖尿病や脊椎疾患などの持病、大腸・直腸手術後、加齢性など多岐にわたります。特に誰しも加齢による骨盤底筋の衰えとともに排便機能の低下を来します。排便障害の最たる便秘や便漏れ(便失禁)症状は日常の生活の質(Quality of Life:QOL)の著しい低下を招きます。国内では、便秘・便失禁患者は各々約500万人程度いるとされ、今後のさらなる高齢化社会に伴い看過できない問題です。

日常の生活の質(Quality of Life:QOL)を良いものとするための取り組み 〜Happy うんこ! Happy ライフ!〜

我々は排便のトラブルで悩んでおられる患者様に寄り添い、少しでもその症状から解放され日常の生活の質(Quality of Life:QOL)が良くなって幸せな生活を過ごしていただけるように努めたいと考えています。当院のスタッフ皆で少しでもその手助けをさせていただけたらと想っています。排便の悩みから解放され、笑顔になっていただけるよう願っています。

当院は、日本大腸肛門病学会指導医・専門医、日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会評議員、大腸肛門機能障害研究会世話人である院長がスタッフと共に便秘・便失禁で困っている方々と共に本気で、その治療に取り組む施設です。

排便障害でよくみられる症状

便秘や便漏れ(便失禁)だけでなく直腸がん術後排便機能障害など、お通じで困っている状態を総称して「排便障害」といいます。そういったお悩みのかたには、市販のお薬を服用しているが、うまくいかなかったり、お薬が効かなくなってきたりなどといったお悩みがあります。また排便障害で思い悩むとなかなか日常生活、外出など当たり前のことが当たり前のようにできにくくなることがあります。これらの症状でお困りの方は、当院へ一度ご相談ください。我々と一緒に前向きに取り組んで参りましょう!

このような症状がある方はご相談ください

  • 便が出にくい
  • いきんでもなかなか出ない
  • 便意が少ない
  • おなかが張って、痛いときがある
  • 便が残ったような感じ(残便感)がいつもある
  • 便が硬い
  • ウサギの糞のような便しか出ない
  • たまに便が出るが下痢になる
  • 便が漏れる、下着が汚れる
  • 便のコントロールが効かない

排便障害の主な原因

排便障害には様々な原因が考えられます。

1食生活に問題がある
  • 食物繊維の少ない食事をとる
  • 水分をあまり飲まない
  • 食事の回数、時間が不規則
2排便習慣が悪い
  • 排便をする習慣がない
  • 便意があっても我慢してしまう
  • 排便する時間が不規則
3下剤の使用が不適切
  • お薬の種類、服用方法が誤っている
  • 医師の指示通りにお薬を服用しない
4排便障害の原因が病気によるもの

下記のような病気により排便障害が引き起こされている可能性があります。

  • 大腸がん、直腸がん
  • 手術後癒着
  • 過敏性腸症候群
  • 脊椎疾患(脊椎狭窄症など)
  • 糖尿病など

Happy うんこ!Happy ライフ!
〜排便トラブルに対する当院の取り組み〜

排便は毎日の生活で当たり前に行われるものです。しかし排便障害により不便を感じると生活の質が著しく低下し、精神的にもストレスを感じます。快食、快便は幸せな人生をおくるための基盤となる大切なことです。当院は、患者様お一人お一人の「排便」について真剣に考え、排便機能が改善し患者様の日常の生活の質(Quality of Life:QOL)をより良いものとするための診療・施術を行います。

生活の質の〝源〟である〝排便の質〟を向上することを目的とした当院の取り組みです。

合い言葉は、

〝Happy うんこ!Happy ライフ!〟

です。

排便にまつわるお悩みや不安をかかえてご来院される患者様に対し、しっかりとお話を伺ったうえで治療の方針を提示し納得いただいたうえで、治療に臨んでいただきます。
また排便治療については、厚生労働省による保険診療がまだ適用されていないため、自由診療となります。

排便診察については、予約制を導入しております。

排便診察については、予約制を導入しております。

診療の流れ

初診は保険診療です。お気軽に受診下さい。

保険診療で診療できる場合はその後も継続して保険診療で診させていただきます。

自費診療について

1

肛門・骨盤機能理学評価

自費診療(5000円)60分

  • 材料費別途500円かかります。
  • 動きやすい衣服でいらしてください。

2

肛門・骨盤機能理学療法

自費診療:初回のみ60分(コースに含まれます)/ 2回目以降は45分

  • 初回理学療法時にはじめ15分で今後のコース(3回、5回コースなど)を決めて今後のトレーニングメニューをご説明します。
  • 材料費別途500円かかります。
  • 動きやすい衣服でいらしてください。

治療全体図

便失禁、肛門痛に対する骨盤・排泄理学療法

  • 徒手理学療法
  • 骨盤底筋リハビリテーション療法(バイオフィードバック療法)
  • 特殊便座指導

便秘(排出困難型)に対する骨盤・排泄理学療法

  • 徒手理学療法
  • 骨盤底筋リハビリテーション療法(バイオフィードバック療法)
  • バルーン排出訓練
  • 排便動作指導
  • 特殊便座指導

治療・施術内容

肛門・骨盤機能理学評価について

排便機能障害(便失禁、便秘、直腸がん術後)や肛門痛をはじめとする骨盤機能で悩まれている患者様を対象に、排泄専門の理学療法士による現状の理学的評価を行います。
患者様のお身体のどの部位に異常や筋力低下、機能低下があるのかを極力確認したうえで、ご本人にとって今後どのようなトレーニングや治療が最も適しているのかを考案します。
一律の治療介入ではなく、その方に応じたオーダーメイドなトレーニング方法、治療方法を提案するための理学的評価です。
具体的にはお一人ずつ問診のほかに身体的な測定を行います。理学療法士のもとお一人につき約50分程度かけて評価を行い、その後当方で医師、看護師を交えてその結果を共有し次回の外来受診時に治療方針をご提案させていただきます。
(治療内容は自費診療となりますので、提案内容をもちろんご自身でしっかりとお考えいただき、治療を受けられるかどうかをきちんとご判断ください。)

バイオフィードバック療法について

年齢を重ねるにつれて肛門括約筋の動きを自らコントロールすることは難しくなってきます。しかしながら加齢による衰えを予防することが可能です。また若い女性の方でも出産・分娩を契機に一時的な骨盤機能不全に陥ってしまうことがよくあります。バイオフィードバック療法は骨盤機能改善を可能にする治療法の1つです。肛門に筋電センサーを挿入し、センサーが感知する筋電波形をモニターで確認しながら、インストラクターの指導のもと肛門括約筋のトレーニングを行います(マンツーマン指導1回30分)。 排便に直接関係する肛門括約筋の筋肉トレーニングになります。自宅での自主トレーニングメニューについても各自の上達具合に合わせて提案します。骨盤機能が低下すると、便秘や便漏れ(便失禁)、尿失禁などの症状をきたします。具体的に排出困難型慢性便秘症に対する骨盤底筋リハビリテーション療法(バイオフィードバック療法)の有効率は約60-70%です[1, 2]。(慢性便秘症診療ガイドライン)便失禁に対するバイオフィードバック療法の有効率は、70%前後と報告されています[3]。(便失禁診療ガイドライン)

バイオフィードバック療法について01

バイオフィードバック療法について02

バルーン排出訓練について

慢性便秘症に対する治療法です。実際の便に似せたバルーンを直腸内に直接挿入しインストラクターのもとで無駄な力を入れることなく効率の良い便排出の仕方を実体験いただきます。慢性便秘症診療ガイドラインにおいて、バルーン排出訓練は息み時の肛門の動きを患者様本人に意識してもらうことで骨盤底筋および肛門のゆるめ方と有効な腹圧のかけ方を指導するとされています。慢性便秘症患者に対し、バイオフィードバック療法と直腸バルーン排出訓練によって成功率は約60-70%とされています[1]。(慢性便秘症診療ガイドライン) 当院ではバルーン排出訓練を特殊便器にて行っていただき、排便の際の肛門の動きをビデオで自ら確認していただきます。ぜひ一度自分自身が排便の時に正しい肛門の動き方をしているかをご確認ください。

脛骨神経刺激療法について

脛骨神経刺激療法(tibial nerve stimulation:TNS)は、足関節内果の後方を走行する脛骨神経(仙骨神経由来)を電気刺激することによって便失禁や肛門痛を改善する治療方法です。電極パッドを脛骨神経が走行している直上の皮膚に貼って電気刺激を行います。低侵襲かつ低コストで、副作用も少ない治療方法とされています。便失禁に対しての治療効果については、便失禁回数が減少したという報告もありますが[4]、有用性が証明されなかったという報告もあります[5]。便失禁診療ガイドラインには、有効性に関するエビデンスレベルは低く、本邦では保険収載もされていないため、臨床研究の枠内で施行されるべき治療法であるとされています。肛門痛に対しては、本治療を行うことで痛みが消失したとの報告があります[6]が、有効性に関するエビデンスレベルは低く、本邦では保険収載もされていないため、臨床研究の枠内で施行されるべき治療法であるとされています。

肛門管電気刺激療法について

肛門管電気刺激療法は、肛門管内に電気刺激電極を挿入し、肛門管を刺激することによって便失禁を改善する治療法です。肛門括約筋の神経筋接合部を刺激し肛門括約筋を受動的に収縮させることによって収縮力が増強するとされています。本治療を行うことで60-70%に有効であったとする報告がある[7, 8]一方で、海外からは便失禁改善率に有意さを認めなかったとする報告[9]もあります。本邦の便失禁診療ガイドラインには、有効性に関するエビデンスレベルは低く、本邦では保険収載もされていないため、臨床研究の枠内で施行されるべき治療法であるとされています。肛門痛に対しては、本治療法は通電による肛門括約筋の収縮が血流の改善を促し鎮痛効果をもたらすとされ、本治療によって59%に痛みの消失が得られたと報告されています[10]が、有効性に関するエビデンスレベルは低く、臨床研究の枠内で施行されるべき治療法であるとされています。

残便確認・排便動作指導について

慢性便秘症の方で、排便しても残便感を自覚したり出切った感が得られないという訴えで来院される患者様が非常に多いです。排便診療の現場では、本当に便が直腸内に残っていて残便感を訴える方(便排出障害)と、実際は便が直腸内に残ってないにも関わらず残便感を自覚してしまう方がおられます。どちらかによってもちろん治療方法も変わります。他人から便が残ってないから気のせいですよと言われてもなかなか納得感が得られないですね。直腸内に便に似せた造影剤を注入して、ご自身の普段されている仕方で排便していただきます。排便後にレントゲンで直腸内にどれほどの便が残っているかをご自身の目で確認いただきます。また普段されている排便姿勢、息みで、おしりの中の直腸肛門がどのように動いているかをレントゲンを用いてご自身の目で確認いただきます。 そうすることで排便の際に無駄のない効率のよい排便姿勢がどのようなものであるかを指導させていただきます。

肛門・骨盤機能評価・施術 費用

(自費診療価格)

治療・施術の内容 価格(税込)
肛門・骨盤機能理学評価
(理学療法士による)
初回(60分) 5000円
骨盤・排泄理学療法
(徒手理学療法・骨盤底筋リハビリテーション療法)
1回ごと(45分) 7500円
3回コース(1回あたり7333円) 22000円
5回コース(1回あたり7000円) 35000円
脛骨神経刺激療法 1回ごと 2200円
6回コース10%off(1回あたり1980円) 11880円
12回コース15%off(1回あたり1870円) 22440円
肛門管電気刺激療法 1回ごと 3000円
6回コース10%off(1回あたり1980円) 16200円
12回コース15%off(1回あたり1870円) 30600円
  • 上記費用とは別に、消毒・材料費用として1回につき別途500円が必要です。

参考文献

  • [1] Heymen, S., et al., Biofeedback treatment of constipation: a critical review. Dis Colon Rectum, 2003. 46(9): p. 1208-17.
  • [2] Chiarioni, G., L. Salandini, and W.E. Whitehead, Biofeedback benefits only patients with outlet dysfunction, not patients with isolated slow transit constipation. Gastroenterology, 2005. 129(1): p. 86-97.
  • [3] Heymen, S., et al., Biofeedback treatment of fecal incontinence: a critical review. Dis Colon Rectum, 2001. 44(5): p. 728-36.
  • [4] 高野正太 and 山田一隆, 便失禁に対する両側脛骨神経刺激療法の前向き試験(短期成績の報告). 日本大腸肛門病会誌, 2016. 69: p. 233-238.
  • [5] Leroi, A.M., et al., Transcutaneous electrical tibial nerve stimulation in the treatment of fecal incontinence: a randomized trial (CONSORT 1a). Am J Gastroenterol, 2012. 107(12): p. 1888-96.
  • [6] 高野正太, 辻順行, and 山田一隆, 機能性直腸肛門痛に対して両側脛骨神経刺激療法が奏効した1例. 日本大腸肛門病会誌, 2015. 68: p. 530−533.
  • [7] 安部達也, 佐藤ゆりか, and 鉢呂芳一, 便失禁に対する肛門管電気刺激療法の検討. 日本大腸肛門病会誌, 2011. 64: p. 449-454.
  • [8] 宇都宮高賢, 柴田興彦, and 菊田信一, 便失禁症例に対する肛門管内低周波電気刺激の効果について. 日臨外会誌, 2005. 66: p. 190-196.
  • [9] Norton, C., A. Gibbs, and M.A. Kamm, Randomized, controlled trial of anal electrical stimulation for fecal incontinence. Dis Colon Rectum, 2006. 49(2): p. 190-6.
  • [10] 宇都宮高賢, 柴田興彦, and 菊田信一, 肛門管内低周波電気刺激による慢性直腸肛門痛に対する効果. 日本大腸肛門病会誌, 2005. 58: p. 169-174.
pagetop