【突然のお尻の激痛・腫れ・出血】血栓性外痔核・裂肛・いぼ痔・肛門周囲膿瘍の違いと対処法を専門医が解説
- 2025年7月1日
- 院長からのミニ座談会
「お尻がズキズキ痛む」「排便後に出血が…」
「腫れて熱をもっている感じがする」
そんなとき、考えられる肛門の病気は1つではありません。
実際、当院を受診される方でもよく見られるのが次の4つの疾患です:
🔷 よくある肛門疾患と症状の違い
① 血栓性外痔核(けっせんせいがいじかく)
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突然、肛門の外側に腫れと激痛
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「座れない」「歩くと響く」「寝ても痛む」
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便秘や重いものを持った後などに起きやすい
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触るとしこり(血栓)を感じる
➡ 多くは保存療法で改善しますが、重症例では切開・摘除が必要です。
② 裂肛(切れ痔)
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排便時に「ピリッ」と裂けるような痛み
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排便後もヒリヒリと持続する
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トイレットペーパーに血がつく程度の出血
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慢性化すると肛門が狭くなり、排便困難に
➡ 軟膏治療や生活指導が基本。難治性の場合は手術も。
③ 内痔核・いぼ痔
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「排便時の出血が目立つ」
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「肛門から何か出てくる」=脱肛
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通常は痛みが少ないが、血栓を伴うと激痛になる
➡ 内痔核にはジオン注射(ALTA療法)や切除手術(LE)が有効です。
当院ではジオン注射、痔核切除術を日帰り手術(麻酔を使って寝ている間に)で行っています。
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④ 肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)
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肛門の横や周囲が腫れて赤くなり、熱をもつ
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強い痛みと発熱を伴うこともある
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排膿(うみが出る)や皮膚が破れる場合も
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一部は「痔瘻(じろう)」に進行し、慢性化する→痔瘻の根治手術(麻酔を使って寝ている間に)も行っています。
➡ これは早急に切開・排膿が必要な緊急疾患です。
放置すると敗血症や長期的な痔ろう治療が必要になることもあります。
当院では受診当日に緊急切開排膿術を行っています。
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🩺 症状があれば、早めに専門医を受診しましょう
「市販薬を塗ってもよくならない」
「恥ずかしくて我慢しているうちに悪化した」
…そんな方が少なくありません。
当院では、日本大腸肛門病学会専門医・指導医、日本臨床肛門病学会技能指導医が診察や手術を担当し、
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血栓性外痔核:日帰りでの切開・除去も可能
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裂肛:生活指導+必要に応じた手術
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内痔核:保存療法〜ジオン注射・痔核切除術まで幅広く対応
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肛門周囲膿瘍:当日緊急切開・処置可能→痔瘻根治術も日帰り手術
など、症状に応じた最適な治療をその日のうちに行います。
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🏥 当院の特長
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17時以降の診察も対応(胃カメラ・CT・手術も可)
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肛門疾患の当日処置・日帰り手術も多数実施
- 日帰り手術は麻酔を使って、寝ている状態で行っています。
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江坂駅徒歩2分/大阪府吹田市
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プライバシーに配慮した診察
📝 まとめ:気になる症状があれば、まずは相談を
肛門の病気は、「痛み」「出血」「腫れ」「熱感」などさまざまなサインで現れます。
正確な診断と、専門的な処置を早く受けることで、治療期間・痛み・再発リスクを最小限にできます。
お尻の症状でお悩みの方は、我慢せずに当院へご相談ください。
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文責:錦織 英知(にしごり ひであき)
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本臨床肛門病学会技能指導医
日本内視鏡学会専門医
日本消化器がん検診学会総合認定医
大阪府吹田市 えさか駅前にしごりおなかとおしりのクリニック院長